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樹昌院

R58北谷(ちゃたん)交差点とR330瑞慶覧(ずけらん)交差点とを結ぶ県道の中ほど、Camp Foster Fire Stationの交差点から北玉小学校方向へ入り、北谷造園土木の手前を左に上がった所に樹昌院はある。


かつて北谷で仕事していた時に飲んだ泡盛「北谷長老」は、臨済宗妙心寺派の南陽紹弘(なんようしょうこう)禅師の尊称であるが、その功績は知らなかった。

1609年前後の琉球国では、仏教界が親日派に属し、親明派を攻撃して政界で活躍していた。
南陽禅師は、それと距離を置いて弟子の育成に努め、出身地の北谷間切に帰ってから、村民に仏法を説いて清僧を貫いた。
病気の治癒、水田の害虫駆除にも寄与し、村民に崇敬された。
首里から北谷まで、蟻や小動物を踏みつけないように気を付けて歩いたという逸話もある。

この南陽禅師が開いたのが、樹昌院で、北谷町吉原で仮復興の状態が続いていた。
そして、2011年7月31日、北谷町大村に本堂を落慶した。

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広い本堂には、大きな千手観音菩薩像が祀られている。
般若心経を読んで礼拝した。



寺号:瑞雲山 樹昌禅院 (ずいうんさん じゅしょうぜんいん)
宗派:臨済宗 妙心寺派
創建:17世紀前半
本尊:千手観音菩薩

住所:沖縄県中頭郡北谷町大村455

参拝:2013年10月3日

参考:沖縄佛教史/名幸芳章著 (1968年 波上山護国寺発行)
    琉球仏教史の研究/知名定寛著 (2008年 榕樹書林発行)
    沖縄の拝所300/比嘉朝進著 (2011年改訂版 球陽出版発行)
by tappee | 2013-10-13 18:53 | 神社寺院 (琉球=沖縄) | Trackback | Comments(0)

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by Tappee Xiaorong